バルブのお話し

投稿日: 2013/09/24 8:07:18

今回の内容は、一時SNSで投稿したものです。

日頃気になった情報は、当サイトでもご紹介したいと思います。

以下、SNSの投稿内容をそのまま引用したものですので、少し気軽に書かせて頂いております。

VALVE(バルブ)のお話し・・

ちなみに、 バルブ を早口で10回いうと、そのうち口が回らなくなり”バブル”になっていまうのは私だけでしょうか(・∀・)あわあわわわわわ~

さて、よくある話しです・・、いざと、いう時バルブが動かない・・止まらない・・

皆様が生活の中でよく使う水栓金具の話しではなく、量水器廻りや配管途中や機械設備等の接続によく使われているバルブの話しです。

近年の水栓金具の内部構造は便利さに比例し複雑化してますが、これらのバルブの基本構造は昔からあまり変わっていません。

それもそのはず、それらのバルブの用途としては、いざ、という時だけ使うものであり、便利さはそれほど必要ないですし、耐用年数も長く必要だからです。

しかし、当然ながら経年劣化は免れません(T_T)、常に圧力や摩耗に耐えながら、場合によっては何十年も動かされないこともあります。

いざというとき、なくてはならない物ですが、そういう場合に限ってなかなかこれが不具合が生じて厄介な場合があります。

ちょっと、写真のコマ撮りをしてみましたが、普段よく使われている、ゲートバルブ→ボールバルブ→甲止め水栓、の順に3タイプのバルブを撮ってみました。

映像を見ると解ると思いますが、ゲートバルブとボールバルブは、金属だけの摺合せによって開閉していて、水の流れ方は真っ直ぐです。甲止め水栓はいわゆる従来の単水栓と構造は同じですので、パッキンを利用し水の流れ方はバルブの中でクランク状になります。

よくあるバルブの不具合の理由として・・・

ゲートバルブ は、その名の通り門やシャッターが開閉してる感じで金属の摺合せによって開閉します。なので、ゴミやキズに摩耗・腐食よって止水出来なくなったり、開閉している弁の部分(属にタイコと言う)が、本体側にひっかかり動かなくなったりする事が多いです。場合によっては、そのタイコが組み合わさってる部分が外れ、タイコが落ちたり、途中で引っかかったりしてると、ハンドルを回しても全く意味をなさない事もあり厄介です。

ボールバルブ は、その名の通り球状の弁が90°に回転し開閉してますが、これも金属の摺合せで、ゴミ・キズ・摩耗・腐食によって不具合が生じます、このバルブで一番多いのが、ハンドルが回せなくなる事が多いかな(-_-;)

無理に操作しようとすると、ハンドルが壊れたり、他の配管部分に障害が出てしまうのことがあるので厄介です。

甲止め水栓 は、ゴムの劣化とともに、他のバルブのように実は金属の方もゴミ・キズ・摩耗・負傷して劣化していきます、その場合、仮にゴムを替えても止水出来ない事もあるので厄介です。

これらの不具合のあるバルブを操作する場合、私達も色々やってみますが、どうしようもない場合はバルブを交換することになります。

バルブ交換と言っても、基本的には断水出来なければその施工も出来ませんので、場合によっては、そのバルブを交換する為の断水工事(一例:凍結工法など)を伴うケースもございます。

このように、なくてはならない物が、いざ、と言う時、あっても意味をなさないでは、意味が無い・・ん?、なんのこっちゃ(^^ゞ

話しの終着点を見失いましたが、、

物件をお持ちの方は、目立たないですがこれらすべてがお客様の財産です。

必要以上に心配することはありせんが、普段からどこに何があり、なんの用途か、操作は出来るか、年数はどのくらい経過しているのか、など、日頃から把握できていれば、いざ、という時に役に立つこともいっぱいあります。(^_^)

追記

つい先日、ゲートバルブの不具合がおきましたので、ご紹介させて頂きます。

ホームポンプを交換した時の事、配管も終わり、いざバルブを開けて試運転しようとしたら・・

吸込み側のバルブを手で(工具は使っていない)開けたら、パキッ!と、嫌な音がした・・

なんだ?!

ポンプ側で呼び水を確認しても・・水が一切こない・・

あれ?!・・・まさか?!

ゲートバルブを分解するには容易ではないのですが、なんとか開けて確認すると・・

写真↓のような状態に。

お分かりでしょうか・・シャフト部分が折れて、タイコが流水経路を塞いだ状態のままであります。

これでは、いくらハンドルを回そうとも水は出てきません。

ゲートバルブのタイコが落ちると言うのは、このような状態の事を言います。

この後・・

この現場は水槽にドレン(排水)が無い為、急遽、排水ポンプと新しいバルブを取りに戻り、受水槽の水を抜き、配管をまたバラシやり替えてバルブの交換を致しました。

予見が困難な事態では、本来なら追加工事なのですが・・本件では、日頃からお世話になってるお客様ですし、今回は特別に見積り内で処理しました。

ただ、実際、計算すると赤字となってしまいます。

これを見た方には、こういう事もある・・と、言う事を、覚えといて頂き、結果と経過は違うと言う事も、心得ていて欲しいと思います。

そして、私が危惧するのは・・

お客様は通常ずっと工事に立ち会ってるわけではありませんし、工事の規模、使用材料と工法、発注者と現場の関係、持ち家・貸部屋、請負関係の種類・・などなど様々な条件やケースがございます。

ここで重要なのでは、工期が短く緊急性があり生活に密接する水まわりのこれらの工事・・その場で発注者に現場で確認してもらう余裕がない時・・あなたは、もし、事前に言われないまま進行し、施工後に急に言われた追加工事・・誰の言うことを本当に信用できますか?

私がいつも心がけている、「日頃から業者とお客様の信頼関係が大事」と、言うのは、こういった事態の時、非常に重要になってきます。

そして、これに限らず、仕事は、人の役に立ち人の笑顔を見れるよう、私達は毎日が勉強であり、修行であり、五感を研ぎ澄ましながら邁進していかなくはいけません。

工事はいつも生き物です。写真↓